日本では、
やっぱりルーマニアと言えばコマネチ。
「白い妖精」と呼ばれた伝説の体操選手だ。
おなじみのビートたけしのギャグで、
若い人でも知ってる。
でも、この人のことをよく知ってる人は少ないかもしれない。
そう。
実は俺も、よく知らなかった。
ナディア・エレーナ・コマネチ。
1961年11月12日生まれ。
タイムリーな事に、
つい先日、49歳になったばかりなんだ。
へぇ〜、
もっと昔の人かと思ってた。
彼女が一躍有名になったのは、1976年。
14歳のときだ。
モントリオールオリンピック(カナダ)の、
"段違い平行棒"と"平均台"で、
近代オリンピック史上初となる10点満点を出し、
金メダル3個、
銀メダル1個、
銅メダル1個を獲得。
史上最年少での個人総合優勝を果たしたのだ。
(現在オリンピックは16歳以上でなければ出場出来ない。)
彼女は、その可憐な容姿も手伝ってか、
一躍、世界のスーパーアイドルとなった。
さて、
彼女が暮らしていたルーマニアという国、
つい20年程前までは、
独裁政権の社会主義国だったってのは、
すでに書いた。
どんな国だったかと言うと、
今の北朝鮮と、
何から何まで瓜二つと言っていいほどそっくりだったと言われているのだ。
※軍・党・政を掌握した絶対権力者の存在。
※絶対権力者に対する偶像崇拝の強制。
※秘密警察を使った抑圧的政治と容赦ない粛清(反対勢力の排除)。
※権力者の贅沢に対する飽くなき欲望。
※経済政策的失敗の域を超えた大量の餓死者の存在。
※要職を家族で固めるクローニズム(縁故主義)などなど